ベンチャー企業向け 資金調達に向けてのSTEPUP講座

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2020年1月27日、日本政策金融公庫の南関東創業支援センター様の主催で「資金調達に向けてのSTEP UP講座」が開催されました。

横浜銀行様と当社が共催し、さらに川崎市様の後援もいただきました。
川崎駅直結のKawasaki-NEDO Innovation Centerにて行われた本講座には、多数のベンチャー企業様と、その準備をされている方々もご参加くださいました。(以下、敬称略)

今回は、金融機関から見た事業計画書作成のポイントの説明とあわせて、当社の「FUNDOOR」のご紹介、及び具体的な活用方法もご紹介させていただきました。


横浜銀行より

はじめに、横浜銀行の創業支援デスクより「銀行取引の実際」をテーマに講演をされました。

横浜銀行は、「産業競争力強化法」の成立を受け、認定連携創業支援等事業者として、公的に創業支援ができる事業者となっています。

その横浜銀行の特定創業支援等事業として、創業・起業家向けにスタートアップ時に必要な、多様な支援を行なっています。

具体的には、「はまぎん創業サポートパック」を利用すると、創業2年以内の法人は、法人向けインターネットバンキングの月額基本手数料が6ヶ月無料になる、浜銀総合研究所会員サービスの初年度年会費が無料になるなど、各種の手厚いサービスを受けることができます。

さらに、このパックに賛同する創業・税務支援のTKCグループやWeb士業相談のfreeeなどの企業からの特典サービスも受けられます。

横浜銀行では、日本政策金融公庫と共に「みらい海図」と称した創業支援をしており、計画策定、協調融資、創業フォローアップなどで創業・起業家のニーズに応えています。

さらに、融資とは別の資金調達方法として、横浜銀行グループのエクイティ支援「きぼうファンド」があります。

きぼうファンドでは、株式上場意向の有無に関わらず、銀行の様々な金融サービスやハンズオン支援などを通じて、お客様のさらなる成長や創業、事業承継といった幅広い取り組みを支援されています。

創業期における銀行の役割について学ぶところが多く、実際に使える制度がたくさんあるということはぜひ周知されるといい点だと思いました。資金面での支援があることにより、起業家を増やす」という政策が、実際に機能しやすくなるのだということを実感しました。


横浜キャピタル株式会社より

次にご登壇されたのは、「きぼうファンド」(30億円)を運営されている横浜キャピタル株式会社です。

金融機関系ベンチャーキャピタル(VC)である横浜キャピタルは、アーリーステージからIPOに近くなってきたフェーズまでの幅広いステージの、幅広い業種の企業に投資を行っています。

投資対象先は、東京都および神奈川県内に本社または主要な事業所を持つ中小企業で、成長ステージは創業から中堅企業まで対応しています。

事業内容等については環境・エネルギ事業、医療・介護・健康関連事業、地域再生・都市再生事業、観光事業等や今後の成長が見込める企業などです。

きぼうファンドでは、創業間もない研究開発型企業やビジネスモデルに新規性のある企業、上場意向の有無にかかわらず、エクイティでの資本調達を検討されている企業、株主構成の是正や株式の一時保有ニーズなど、取引先の資本政策上の様々なエクイティニーズに対応しています。


日本政策金融公庫より

続いて、 日本政策金融公庫より、ベンチャー企業に対する資金支援の取り組みが紹介されました。具体的には、知的財産権などを活用した事業を行う方への融資についてのお話です。 

日本政策金融公庫では、技術・ノウハウ等に新規性が見られる方へ、状況に応じて選べる2つの融資制度を提供しています。2つの融資制度とは、固定金利型(特別利率)の融資か、資本性ローン(挑戦支援資本強化特例制度)です。

資本性ローンとは、無担保・無保証人の融資制度で、金融機関が融資を行う際の金融審査において、この制度による調達金額が、「負債」ではなく「自己資本」としてみなされます。

2制度とも、スタートアップの赤字期間のキャッシュアウトを防ぐためにできた制度ですが、特に資本性ローンは自己資本とみなすことができるので、経営の多角化や事業転換を図る方には適しています。

対象である「技術・ノウハウ等に新規性が見られる方」とは、知的財産権の技術を利用する事業、補助金の交付決定を受けて開発した技術を利用する事業などです。

特筆すべきは、対象の中には「エンジェル税制の対象となるベンチャー企業の要件を満たす企業が行う事業」が入っていること。これは株式投資型クラウドファンディングとの親和性が非常にあり、こうした複数の方法を組み合わせることにより、資金調達がスムーズに進むことはスタートアップにとって非常に重要なポイントです。

資本性ローンの活用例としては、VCから資金調達したものの、事業化に至るまでの小学の運転資金が必要となった、また、事業転換を検討しているものの、新規事業において黒字化見込みは3年後なので収益化までの資金を調達したい、などです。

逆に進められなかった事例としては、製品・サービスの実現見通しに具体性がなかったり、売上計上時期・資金調達時期が未定であることです。この辺りもFUNDOORを使って事業計画を作っていただくといいかと思いました。

実際の事業計画書の記入例を用いてのご説明もあり、我がこととして捉えることができました。

資本性ローン審査にあたっての着眼点は、事業内容の新規性、優位性および市場性にあります。

申請するときは、この新規性が明確になるように、具体的な商品のイメージ図等や取引関係図をつけると担当も理解しやすい、というアドバイスをされていました。事業計画の資金収支の補てん策について、客観的に検証できるかどうかがポイントであるとのことです。

まとまった資金が必要な時は、幅広く連携することが必要であるという視点をいただけたのも、起業家の方々にとっては大きな収穫になったのではないかと思います。


FUNDOORについて

最後に、当社中村から「FUNDOOR」についてお話しさせていただきました。  

FUNDOORは、当社が2019年10月にリリースしたサービスですが、中村のお話はこの開発に至った経緯からのスタートとなりました。日本クラウドキャピタルでは、株式投資型クラウドファンディングサービスFUNDINNOの運営を通じて、見えてきたことがありました。それは、事業者が同じような課題を持っているということです。

日本のスタートアップの数は年々増加し、多くのリスクマネーがスタートアップ市場に流入していますが、一方で、実際のところ起業家は法的対応や契約書の作成などに弱点がある場合が多く、しかもそこに大切なリソースを割かれているという現状があります。

それは、起業家にとっていいものなのかという疑問をもちながら取り組み、資料の作成を定型化してサービスとして提供することになりました。

いくつものヒアリングを重ね、見えてきたのは、問題の原因が「資料制作の難しさ」にありました。

資料政策には、多くの知識と多大な時間が求められます。この課題の解決方法として、資本政策に必要な「難しい資料作成」を簡単に実現できるFUNDOORを開発したのです。

FUNDOORは、最短5分で財務3表(PL BS CF)を作成できる機能を備えています。

さらには、資本政策シミュレーション機能、増資フロー機能も備えており、株式調達を考えている人に、そして、やりたいけどやり方がわからない人に対してとても便利なツールになっています。

最短5分でできるとはいえ、どうやったら5分でできるのかを実際にシミュレーションしてみよう!ということで、ダッシュボード画面を出し、ゼロから事業計画を作ってみました。

実際に作成してみると、参加者の方々からも後々質問が多く出ました。そして、その質問は次の機能開発にとって貴重なご意見となりました。

「全ての人に同じ基盤が与えられる機会を」という思いで事業計画や資本政策の作成をシステム化したFUNDOORですが、資金調達を”速く” ”現実に”し、より起業家の方が事業に向き合う時間を作れるように、これからも開発を重ねていくことをお約束致しました。

今後のアップデートについてもお伝えしました。我々の考える大切なことは、スタートアップのバックオフィスの簡略化をすることであり、そのために、株主総会機能、FUNDOOR内で作成した予算にクラウド会計APIを連携させ、財務的な予実管理機能を備えていきます。

FUNDOORの開発は、起業家の「痛み=ペイン」を知ることでさらに進みます。

中村から、機能の開発・改善のために、起業家の方々にお話をおうかがいしたところ、たくさんのご意見、ご質問をいただきました。

新規参入の場合におけるそれぞれの利益率が情報として得られるかどうか、株価が簡単に算出できるかどうか、データのアウトプットとしてエクセルからのインポートはできるかなど、現在はないものの開発中の機能に関するご質問が多く、やはり起業家の方に共通する解決課題の存在と、それを解決していくことの重要性を再認識しました。

日本政策金融公庫からも、資本政策に関する機能で、VC から調達した場合、いくら調達したかに応じて株式の割合を何パーセント手放すかなどの自動計算ができるのかとの質問をいただき、それができることをお伝えしました。

質問

FUNDINNOについてのご質問もいただきました。継続的な資金調達の可否、増加した株主の管理などができるかどうかどうかの質問については、すでにその機能があるので、皆様にますますご利用いただけると思う旨をお伝えしました。

FUNDINNOの調達例についてもご質問をいただきました。FUNDINNOでは多種多様な領域からの調達例があり、こちらでご覧いただくことができので、ぜひ参考にしていただけると良いかと思います。https://fundinno.com/


感想

創業するということは、夢がある反面、常にリスクを伴います。特に資金面について、多様な方法があり、状況に応じて選択できるということは、非常に大きな安心となります。

明確な夢を持ち、現状を知り、向かっていくべきところを見るために、様々な機関やツールを使っていくことは、起業を成功させるために必要です。

FUNDOORもその一助となれるよう、さらに機能を充実させていきます。

会が終わってからも多くの方々にご質問をいただき、我々としても多くの学びとなった時間でした。


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